電網通信あみあみ

【 2018年 情報セキュリティ10大脅威 】

2018年のセキュリティ10大脅威一覧が発表されたので確認したあみですが...

ami
今年も「セキュリティ10大脅威」に動きがあったみたいなの。
gen
社会的影響が大きかった順位付けとなれば、
詳しく知っておきたくなるよね。
ami
だよね。
今年はこんな感じの順位らしいよ。
■「情報セキュリティ10大脅威 2018」
昨年順位 個人 順位 組織 昨年順位
1位 インターネットバンキングやクレジットカード情報等の不正利用 1位 標的型攻撃による被害 1位
2位 ランサムウェアによる被害 2位 ランサムウェアによる被害 2位
7位 ネット上の誹謗・中傷 3位 ビジネスメール詐欺による被害 ランク外
3位 スマートフォンやスマートフォンアプリを狙った攻撃 4位 脆弱性対策情報の公開に伴う悪用増加 ランク外
4位 ウェブサービスへの不正ログイン 5位 脅威に対応するためのセキュリティ人材の不足 ランク外
6位 ウェブサービスからの個人情報の窃取 6位 ウェブサービスからの個人情報の窃取 3位
8位 情報モラル欠如に伴う犯罪の低年齢化 7位 IoT機器の脆弱性の顕在化 8位
5位 ワンクリック請求等の不当請求 8位 内部不正による情報漏えい 5位
10位 IoT機器の不適切な管理 9位 サービス妨害攻撃によるサービスの停止 4位
ランク外 偽警告によるインターネット詐欺 10位 犯罪のビジネス化
(アンダーグラウンドサービス)
9位

※出典:IPA 独立行政法人情報処理推進機構

gen
個人と組織のランキングのいずれも、
去年より引き続き高ランクに入っているものがあるね。
人々が被害に遭わないよう意識を保っている良い証拠だよ。
ami
そうそう、脅威として認識されているうちは、
対策を怠ろうは思わないよね。
gen
これらには引き続き目を光らせておこう。
さらに注目したいのは、ランキングの変化した部分だ。
ami
確かに、大きな変化があるのもすぐわかるよ。
去年はランク外だったものが、新たにランクインしているもんね。
gen
そのとおりだね。
では注目度が高まった、これらの脅威について
しっかりと学習しておこう。
ami
ぜひおねがいします。
偽警告によるインターネット詐欺

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「偽警告」は、PCの画面に突然
“ウイルスに感染した”、“個人情報が流出する”等の
警告メッセージが表示され、利用者の不安を煽ることで、
サポート窓口として表示した番号に電話するように仕向ける手口です。
このとき、警告音や警告アナウンスが聞こえる場合もあります。

表示された番号に電話をかけると多くの場合、オペレーターが
「パソコンの状況を遠隔操作で確認する」等と説明し、
まずは遠隔操作ソフトのインストール方法を案内されます。
インストール後は遠隔操作によって様々な画面を表示させて
「パソコンに問題がある」等の説明がなされます。

本当にパソコンに問題があると信じさせた上で、
問題解決のために実施した作業や今後のパソコンサポートを名目に、
クレジットカードやプリペイドカードでの支払いを持ちかけられます。
ITに詳しくないPC利用者が騙されやすいのが特徴です。

※参考:IPA 独立行政法人情報処理推進機構

gen
個人のランキング10位に新たに入ったのが「偽警告」による脅威だね。
今までランクインしたことが一度もなく、まさに新たな脅威として
注目されているということさ。
ami
相手を不安にさせて、遠隔操作させるよう仕向けるのね。
これは怖い!
gen
遠隔操作を許してしまうのはとても危険だ。
手口を知って、くれぐれも言うがままに動かないようにしないとね。
ビジネスメール詐欺による被害

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「ビジネスメール詐欺」は、巧妙に細工したメールのやりとりにより
企業の担当者を騙し、本来の振込口座とは異なる攻撃者の
偽口座へ送金させる詐欺の手口です。

詐欺行為の準備としてウイルス等を悪用し、
企業内の従業員の情報が窃取されることもあります。
以前は主に海外の組織が被害に遭ってきたが、
2016年以降、国内企業でも被害が確認されています。

昨年末に国内の大手企業の被害が大きく報道され、注目を集めました。
この詐欺は手口さえ知っていれば、
騙される前に気づける可能性がありました。

※参考:IPA 独立行政法人情報処理推進機構

gen
こちらは組織から見たセキュリティ的脅威の3位にランクインしたものさ。
ami
似たような手口は詳しく教えてもらったことがあるけれど、
その時感じた通り、組織そのものを脅かすほどの手口だったね。
→(スピア型のウィルスって、何?)
gen
なんと前年度ランク外にもかかわらず、いきなりトップ3に入るほど
脅威を感じられている。
ami
やっぱり、実際に大きな被害を出しているっていうのが、
大きいのかもしれないね・・・
脅威に対応するためのセキュリティ人材の不足

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情報セキュリティにおける脅威は増大の一途を辿っており、
毎年のように新たな脅威が出てきています。
これらの脅威に対応するためには情報セキュリティの知識や
技術を有するセキュリティ人材が求められています。

しかし、需要に対するセキュリティ人材の人数が不足しており、
また、セキュリティ人材がいたとしても組織は確保するための
十分な予算がなく、確保できていないケースもあります。
セキュリティ人材の不足により、様々な脅威への対応や対策が
十分に行えず、結果、被害を拡大してしまう恐れがあります。

gen
ある意味一番恐ろしいのは、今現在も進行中のこちらの脅威かもね。
しかも前年度ランク外からトップ5入りだよ。
ami
深刻だね・・・これってつまり、
他の脅威への対抗が人材不足で厳しいってことだもんね。
gen
それこそ、ランクインするほどに不安が広がっているということさ。
情報セキュリティに関する脅威があまりに多様化・高度化したからだね。
以前から指摘されていた問題だし、組織として取り組むべき課題の1つだ。
ami
でも、こういう問題は今すぐ解決、とはいかないんじゃないかな。
gen
うん、セキュリティ人材の育成には時間がかかると予想されるから
数年先を見据えて計画的に進める必要があるだろう。
ami
これからのことも考えていかないとね!

次回をお楽しみに!